バイク用バッテリーの選び方 今さら聞けない 液別・液入り・リチウムそれぞれのポイント

バイク用バッテリーの選び方 今さら聞けない 液別・液入り・リチウムそれぞれのポイント

冬は、バッテリーが上がりやすい季節

温度が低くなると化学反応が鈍くなってバッテリーの性能が下がります。
電気を蓄える力が弱まり、同時に電圧も上がらなる為、エンジンをスタートさせるための電圧が確保できなくなりバッテリーあがりを引き起こします。
一度上がったバッテリーは、さまざまなトラブルが起こり解決にはバッテリー交換以上に手間がかかることがあります。早めの交換をおすすめいたします。


バッテリーの種類

内部に使用される素材の違いで大きく「鉛バッテリー」と「リチウムイオンバッテリー」に分類されます。
鉛バッテリーは、バッテリーの構造の違いで「MF型」と「解放型」に分類されています。

解放型バッテリー(鉛バッテリー)

簡単に説明すると、バッテリーの蓋が密閉されておらず、解放できるタイプです。
弊社では、開放型バッテリーについては、液別売りとして販売しております。
希硫酸を別途入手いただく必要がありますので、入手可能であるか確認していただいてからの購入をお願い致します。
希硫酸とは、ホームセンター等で販売されている「バッテリー補充液」とは異なるものです。
バッテリー補充液は、使用しているうちに必要になるものではありますが、
バッテリーを延命するために使用するものですので、初期に使用するものではありません。
最初の使用には、希硫酸をご使用ください。

 

メンテナンスフリー(MF)型バッテリー(鉛バッテリー)

解放型バッテリーと違い、内部で発生したガスを内部構造で還元し、外部に放出しないようにできています。
別名「密閉型バッテリー」と呼ばれることもあります。
弊社では、メンテナンスフリー(液入り充電済)などと記載をしております。
前述の開放型と異なり、別途希硫酸のご用意は不要です。
初期充電済との記載がある製品がありますが、寿命を伸ばすためには、初期充電後の使用をお願い致します。

リチウムイオンバッテリー

最大の特徴は、圧倒的な軽さです。
内部の素材が鉛バッテリーとは根本的に素材が違っています。
レアメタルが多く使用され、重い金属である鉛を使用しないために、同じ容量やパワーで比べると軽量に作ることが可能です。
鉛バッテリーに比べて自己放電(自然放電)が少ないことも特徴とされています。
以前は、軽量化にシビアなレースの世界のみでの採用が多かったのですが、
近年、市販車の一部に純正採用される例が出てきました。
自然放電が少ないことにより、メーカーや容量によって個体差がありますが、半年から1年程度は充電しなくてもセルモータを回すことができると言われています
取り扱いに関しては、注意が必要です。
専用の充電器が必要であったり、ジャンプスタートが禁止されている商品などがあります。


自分の車両に適合するバッテリーの選び方

一番わかりやすいのは、現在装着されているバッテリーを外して確認することです。
上記が不可の場合は、メーカーサービスマニュアルを確認ください。
ネット上の情報については、誤りが掲載されている可能性もありますのでご注意ください。

バッテリー型式の見方

標準オートバイバッテリーの場合

高性能バッテリーの場合

端子形状


バッテリー関連リンク